2009.07.09

ベッドによこたわって眠りにつくまえに、
うとうとしながら、ちょびちょびと活字をよむことを習慣にしているのですが、
つい先日、やっとのことで一冊の小説を読みおわったのでした。
だいたい二ヶ月ほどかかったでしょうか。
その小説は、読みすすめるのがもったいないくらいのもので、
(二ヶ月もかかったのは、ほんとうにこれが理由なのです。
どうして全部で14章しかないその物語を、一気に読みすすめることができましょう。
一段落でじゅうぶんにあらゆることが喚起されてしまうのですから。)
なかなか巡りあうことはないであろう類の本であると、
読みはじめてすぐに確信したのでした。
ふと、テレビの横に置かれた祖父の骨壺と遺影がなんであるかに気づくと、
それを目の前にしながらテレビを見たりご飯を食べたり腕立て伏せしていることにも気づいて、
おかしなことに気づいてしまったものだ、ということにも気づいて、
けっきょくはそれが自然なのだという深い印象をあたえる。
(それはとても不自然なことでもあるので。)
その小説は。
|
|