2009.06.27

徳丸と若木は隣りあっている。
徳丸についてはある漫画をおもいだすし、
若木についてはある写真家をおもいだすのだが、
これはまったく個人の思い込みであって、
ほんらいの徳丸と若木にはまったく関係がない。
(徳丸と若木という名前そのもののみが喚起させるなにかが、
徳丸と若木について、わたしが思い出すことのできるすべてである。)
わたしは、お隣りさんというだけで、
徳丸と若木をセットにして考えるし、
徳丸をまたげば若木もまたがらざるをえないので、
(おそらくこれがセットにして考えてしまう最大の理由なのだが。)
もはや"徳丸若木"、"若木徳丸"というのはひとつのおまじないのような響きを持ちはじめている。
(しかしこの私的なおまじないのせいで、徳丸と若木のなにもしらないのだ。)
だいたい徳丸と若木をおとずれるころには、
陽がかたむきはじめていて、
わたしは疲労の色を隠せない。
昨日も、わたしは徳丸にさしかかったので、
若木の名を連呼する。
左の腿の裏が痛みだす。
若木の名を連呼する。
目が紫外線で充血する。
若木の名を連呼する。
両腕が体からぶらさがる。
若木の名を連呼する。
あれっ。ここはどこかしらん。
西台。
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西台
地図上では、徳丸と若木はU字型につながっており、
そのUの字くぼみ部分。
板橋区。
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